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第9回 特別企画

小平ふれあい下水道館・玉川上水を訪ねて

平成19年11月28日

下水文化をみる会報告

小平市ふれあい下水道館、玉川上水を訪ねて

 第9回下水文化研究発表会に併せて、屎尿・下水研究会が主体的に企画した「下水文化をみる会」は、平成19年11月18日(日)に以下の三箇所の施設を見学しました。
 @ 小平市ふれあい下水道館:玉川上水の辺にあり、平成7年10月開館。地下5階にあるふれあい体験室から地下28mに埋設されている実物の下水道管(内径4.5m)に入ることができる。
 A 玉川上水:江戸時代初期・1654年に完成した玉川上水は、昭和40年(1965)に淀橋浄水場が廃止されるまで、江戸・東京への飲料水供給の用水路として300年余の永きにわたって機能してきた。その後、多摩川の羽村の取水堰から小平監視所までは廃止された淀橋浄水場の代替として建設された東村山浄水場への導水路として引き続き使用されたが、それより下流は空堀となっていた。しかし、清流復活を要望する都民の声を受け、昭和61年から多摩川上流水再生センターの高度処理水が送水され、玉川上水の中流域は蘇った。
 B 江戸東京たてもの園:玉川上水沿いの都立小金井公園の一画にある、都内各地に現存していた各種建物を移築・修復したうえで展示している野外博物館である。たまたま、ここの展示室で特別展「玉川上水と分水」が開催されていた。
 午前10時JR国分寺駅集合ということで、関西支部からの2名の方を含めた総勢17名の老若男女が絶好の小春日和のもと参加。案内は、地元の松田旭正氏(元小平市下水道部、当研究会監事)にお願いしました。
 実は今回、多摩地区の施設見学を企画したのは、多摩地区を主な拠点としている多摩信用金庫が地域文化振興の一環として発刊している『多摩のあゆみ』(第126号、平成19年5月)に「多摩の下水道」が特集され、当研究会の5人が執筆者として依頼されたことがきっかけとなっています。ちなみに、執筆者とタイトルは次のとおりです。
 栗田彰「下水とは何か?−近世絵図にみる下水のかたち」
 ノ下重雄「江戸から明治初期 八王子宿の下水の行方」
 北川知正「多摩川流域における水の利用、排水処理」
 地田修一「下水道がなかった頃のトイレ事情」
 松田旭正「小平市ふれあい下水道館」
 なお、本特集の主論文は、東京都下水道局流域下水道本部・坂巻和男氏の「多摩地域の下水道整備のあゆみ」です。この冊子は1万数千部ほど印刷され、希望者に無料で配布しているとのこと。この度の執筆が縁で、当研究会の名前が多摩地区の人たちにいささかでも記憶していただければありがたいことです。
 「小平市ふれあい下水道館」の地下4階の特別展示室(近代下水道前史)の展示物ならびにその解説の多くは、当研究会が全面的に協力したものです。
 参加者の多くの方が実際の下水が流れている下水道管の中に入るのは初体験。異口同音に「もっと臭いと思っていたが、さほどではなかった。」との感想をもらしていました。講座室では、顕微鏡に接続した映像モニターにより、下水を処理している微生物を拡大して見せていただきましたが、意外と可愛い姿に皆見とれていました。
 昼食後、いよいよ玉川上水に沿って江戸東京たてもの園へと向かう。途中、松田さんからの説明を受けながらの1時間半ほどの散策。玉川上水の本流からの分水の話、その分水を利用しての水車の話、短時間ではあるが舟運があったという話、上水沿いの桜並木の話 などなど。
 たてもの園での特別展では、玉川上水の大きな模型が展示されており、先ほど歩いてきたコースを振り返るとともに、玉川上水の全体像を俯瞰することができました。
 園内の展示建物は20数棟もあるので自由見学ということにし、ここまでで幹事団はお役ご免に。案内役の松田さん、ありがとうございました。