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第5回 特別企画

葛飾区郷土と天文の博物館企画の「肥やしのチカラ」展見学

平成17年04月09日

 当屎尿研究会が企画参加をしている、「葛飾区郷土と天文の博物館」で行われている企画展示「肥やしのチカラ」とプラネタリウムの見学会を企画しました。

日時と集合場所:平成17年4月9日(土曜日)
15:00京成線「お花茶屋」駅改札口に集合
見学内容:15:30のプラネタリウム(約1時間)その後、「肥やしのチカラ」の展示を見て17時頃終わり。
博物館の入館料(100円)とプラネタリウム(350円)は各自負担。



特別展「肥やしのチカラ ー肥やしのむかしと肥やしのみらい−」を見学して

 平成17年4月9日屎尿研究部会の催しとして、「葛飾区郷土と天文の博物館」見学会を催した。参加者は15名。
 3時に京成線のお花茶屋駅に集合。駅から北へ8分ほど旧曳舟川の緑道に沿って歩くと、屋上にドームを乗せた一目でそれとわかる「葛飾区郷土と天文の博物館」に着いた。特別展「肥やしのチカラ」と書かれた垂れ幕が私たちを出迎えてくれる。
 ここは、郷土史コーナーとプラネタリウムを併設した博物館である。思っていたより規模の大きな博物館で、常設展示会場には、2分の1の縮尺の大きな肥舟が置いてあった。地元の船大工に作ってもらったとのこと。
 まず3時半からのプラネタリウム。いまでは少なくなったプラネタリウムで夢の世界に。解説といい、話題といいこれも素晴らしい。是非ご覧になることをお勧めしますが報告は割愛します。
 そしてお目当ての特別展の会場に入ると、下肥値段表をはじめとした古文書がずらりと並んでいる。学芸員の堀さん(今度定例研究会例会で講話してく下さいます。)が解説して下さった。気がつくと堀さんの解説に引き込まれた一般のたくさんの聞き手で大きな輪になっていた。
 ここ葛飾区は、近年まで都市近郊農村として、下肥を農地の肥料として利用していた土地柄である。先ほどの船大工をはじめ、下肥の仲買人、肥舟の船頭たちが生活していた。もちろん、下肥を使う農家の人たちも。展示図録を読むと、多くの聞き書きで構成されており、自ずと臨場感が醸し出されている。
 展示物で目立つのは、いろいろな形状の肥桶。きのうまで実際に使っていたのではと思われるような物もある。それと、便器のアラカルト。私たち研究会が夢にまでみた「二穴式便器」の実物も。お宝満載の展示である。
 その中に、当研究会の関野勉氏が提供したトイレグッズと、森田英樹氏蔵書の各種珍本が展示ケースに守られて鎮座していた。ほかに、図録には鈴木和雄氏の体験記「海洋投棄船に乗って」、佐野丈夫氏のイラスト「南千住屎尿取扱所」、「東武鉄道の屎尿貨物輸送」、森田、関野両氏所蔵の浮世絵が、それぞれ掲載されている。
 また、当研究会が紹介・仲介したものとしては、他に地元に密着した施設である砂町水再生センターからの肥桶、コンポストのパッケージが、小菅水再生センターからの下水処理施設の模型や下水汚泥の資源化物が、出展されていた。当研究会の刊行図書の展示・頒布コーナーも用意されていたことを申し添える。
 堀さんいわく、この企画展示はきわめて好評で、また、1人の人が滞在する時間もきわめて長いという。また、屎尿研究会が紹介した昭和35年の厚生省監修の傑作映画”屎尿のゆくえ”は「25分という長さにもかかわらず、途中で帰る人は殆どいないくらいの目玉です。」と堀さんが言われてたのが嬉しかった。なお、この特別展に付随して講演会が3回開かれるが、このうち2回は平田純一氏と森田英樹氏が行うことになっている(森田氏の講演は5月5日)。
 更なる情報は「葛飾区郷土と天文の博物館」のHPから得てください。URLは
 http://www.city.katsushika.lg,jp/museum/
です。
 本展示は5月8日まで行われる。展示室の入館料は100円、プラネタリウムは350円、金曜日の夜には天体望遠鏡で天体観測も出来るという。是非ご覧になることをお勧めする。お花茶屋駅のとなりは堀切菖蒲園駅、ここでは季節にはそろそろの菖蒲園もお勧めですが、お花茶屋駅の駅で伺ったらまだ時期は分からないということ(これは当たり前)。一緒にご覧になれるといいのだが、情報は調べてください。この目も恒例の見学後の懇親会が催された。楽しい充実した企画だったと思う。 

(運営委員 石井記)