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第52回 屎尿・下水研究会

下水道管路管理の課題

田中 修司 氏

日時: 7月11日(金)18時30分〜
場所: TOTO新宿ショールーム
    会議室(プレゼンテーションルーム)
演題: 下水道管路管理の課題
講師: 田中 修司 氏
    日本下水道管路管理業協会、元国土交通省
内容:下水道管路の管理は、地下のしかも下水の流れている中での困難な作業であり、解決しなければならない課題が山積している。技術開発、人材育成などの面からの取り組みについて問題提起していただくとともに、演者が最近、ドイツを訪れたときに見聞した屎尿分離型の水洗トイレシステムについても言及してもらう予定である。

第43回定例研究会(兼第52回屎尿・下水研究会)報告

下水道管路管理の課題

 平成20年7月11日(金)、標記のタイトルでの講演会を東京・新宿のTOTO新宿ショールーム・プレゼンテーションルームにおいて行いました。講師は、日本下水道管路管理業協会専務理事の田中修司氏にお願いしました。下水道管路管理が抱えている課題を提起していただくとともに、それを解決していくために模索している「技術開発」、「人材育成」などへの取組みについてお話していただきました。また、田中講師が最近、ドイツを訪れた時に見聞した「屎尿分離型水洗トイレシステム」の紹介もしていただきました。講演の骨子は、以下のとおりです。
@ 下水道管路の維持管理については、費用と人員を投入しても実施していかなければならないという切迫感が欠けており、この分野における調査研究も遅れている。
A 最近、多発している道路陥没の原因すら必ずしも明らかになっていない。
B 下水道管路の詰まりの原因には、木の根、ラード(油)、土砂、モルタルなどが挙げられる。
C 管体の亀裂、継ぎ手の止水不良箇所からの地下水の浸入により、周辺の土砂が管内に流入し地盤に空洞が形成され、これが道路陥没を引起す。
D 道路陥没を力学的に考えると、取り付け管の本管への付け方法、車両加重の増加、交通量の増大などが影響している。
E 下水道管路を管理している現場は、さまざまな危険性(滑る、流される、有毒ガス、衛生状態)を抱えている。
F 以上の問題を解決していくには、各種データ(特に流量)の継続的な蓄積、非接触型のセンサーの開発、光ファイバーなどの神経系統の確保などが必要となる。
G 包括的民間委託、指定管理者制度の実態についてのコメント後、管路管理における課題(性能指標をどう定めるのか、受託側のリスクの負担方法、第三者機関による監視・評価)を述べる。
H 受託側の管路協としても、管路管理技士制度(総合、主任、専門)を充実すべく努力している。
I ドイツで、屎尿分離型水洗便器(便器に仕切りがあり、小便と大便を別々に収集できる)を用いた下水道システムを見聞した。小便は直接農地へ還元し、大便は嫌気的処理を行った後肥料として利用する。人が服用する医薬品成分が環境へ拡散することを防ぐことがこのシステム導入の背景にあるとのこと。

(運営委員:地田修一 記)