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第19回し尿研究会例会報告




江戸の小咄から拾った雪隠と屎尿

栗田 彰

 3月15日(土)、東京・飯田橋のボランティヤセンター会議室において、栗田彰氏(本会評議員)から「江戸小咄から拾った雪隠と屎尿」と題しての講話がありました。江戸小咄集は、江戸時代の初期から幕末までの間に900冊余も刊行されているそうです。
 今回はそれらを抜粋しまとめた「江戸笑話集」(岩波書店)、「江戸小咄集1・2」(平凡社)に載っている32冊分から、「雪隠」、「屎」、「尿」、「肥取」、「屈」、「肥代」、「手水」などに関する30程の小咄を紹介・解説してもらいました。江戸小咄は、「有馬の身すぎ」のように落語の「有馬小便」の原話になっているものや、川柳と係わりの深いものもあるとのことです。
 江戸小咄にみる江戸時代の便所、屎尿事情の一端を次に紹介します。
 @ 大きな家には家の中に便所があった。普通は、便所は母屋から離れた所につくられた。
 A 人出のあるところには、共同便所あるいは貸し雪隠がつくられた。
 B 立ち小便をされては困る所には、「此所小便不用」の札をつけた。
 C 江戸では小便は「どぶ」にしていた。また、馬子は馬をひき道を歩きながら小便をした。
 D 主人が用をたす時、家来はしゃがんで控えていた。
 E 「小便をする」という言葉には、品物を買う約束を止めるという意味があった。
 F 男は袴を着けたまま小便をしていたようである。
 G 目を定めて肥取りが来た。
 H 大家が肥取りから金を借りることがあった。
 I 手水場は、本来、手や顔を洗う所だが、後に「厠」の名称にもなった。
 J けんか相手を罵倒する時、「屎(くそ)とも思わぬ」あるいは「屎(くそ)を食らえ」と言った。