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第15回し尿研究会の報告

 

地方都市における下水道整備の経過
   ならびに中国広州方面への視察報告

菅家 啓一



 7月5日(金)午後6時30分より、東京・飯田橋の東京ボランテイアセンター会議室において、菅家敬一氏(本会会員)から「地方都市における下水道整備の経過ならびに中国広州方面への視察報告」と題しての講話がありました。
 前半は演者が勤務する千葉県市原市を例にとっての「下水道整備にまつわるエピソード」を、後半は「深せん、広州におけるトイレと下水道事情」を、OHPによって、それぞれたくさんの写真や図表を使って具体的に説明されました。所々に、鋭い持論や感想が展開されるなど中身の濃い1時間半でした。
 講話の骨子は、次のとおりです。
 前半の「地方都市に…」では、
 @人口急増都市における下水道計画 
 A住宅団地の処理場を手本に、下水道のノウハウを学習 
 B現地の地形特性をうまく利用した雨水排除対策 
 C合流式から分流式への切り替え 
 D浄化槽利用者に対する下水道への接続要請 
 E団地の処理場の公共下水道への取り込み 
 F下水道を市の重点政策へ反映させるための説明能力の強化。
 後半の「中国広州方面…」では、
 G当面は沈殿処理、放流後の河川の自浄作用に期待 
 H河川汚濁の状況を勘案して二次処理も 
 I下水道整備は国際入札で
 Jトイレは以前に比べ著しく改善され、きれいに 
 K「小便器に大便をするな」との注意書きも。

 なお、この後(財)日本環境衛生センター所蔵のビデオ「し尿のゆくえ」を放映しました。このビデオは、昭和35年に厚生省の監修のもとに製作されたものです。
 昔なつかしい汲取り、農地への施肥風景から始まり、そして農村還元がゆきづまり素掘り穴や海洋へ投棄している、一般には目にすることのない光景が次々と映し出されていきます。この後、屎尿の科学的・衛生的な処理技術、屎尿処理場建設の重要性に話が移り、嫌気性消化槽や汚泥乾燥床や汚泥の肥料化の画面が続きます。最後に、宮田輝のナレーションは、「屎尿処理」に真剣に取り組むべきことを高らかに宣言します。
 本研究会が、今までに、文献上の記述や聞書きあるいはそれらを具現化する図や写真をもとに話し合ってきたことが、ものの見事に映像化(それも動きのある実写を用いて)されていました。まさに、「百聞は一見に如かず」でした。
 この貴重なビデオ資料を、本会としてもぜひ保存したいと考えています。