発表タイトル
分科会
屎尿・下水研究会
第8回し尿研究会の報告
下水とトイレットペーパー
家庭紙研究家 関野 勉
@紙の歴史と世界への紙の伝搬の歴史、紙の尻始末に使われた歴史
紙は紀元前180年から142年の紙が中国で発掘されているので、紀元前に中国で発明されたと考えられている。それが日本に610年ころ、カイロに900年ころ、フランスに12世紀、アメリカには17世紀に伝搬されたといわれる。
紙が尻始末に使われたのは、やはり中国であると考えられている0 6世紀の「顔氏家訓」に記述がある。
A尻始末の方法
各国の尻始末の方法は、指と水(インド、インドネシアのイスラム圏) 、指と砂(サウジアラビア)、小石(エジプト)、土板(パキスタン)、葉っぱ(ソビエト、日本)、茎(日本、韓国)、トウモロコシの毛、芯(アメリカ・コーンベルト地帯)、ロープ(中国、アフリカ)、木片、竹へら(中国・日本)、樹皮(ネパール)、海綿(地中海諸島)、布切れ(ブータン、イギリス)、雪(スエーデン)、紙(各国)の実物の紹介をした。
B世界と日本のトイレットペーパーの歴史
実際の資料と対応しながらのトイレットペーパーの歴史の説明
「餓鬼草紙」、「正法眼蔵」、「長秋記」の記述からの説明。
大正1 3年神戸の島村商会の注文で、土佐紙会社で作成が最初ではないか。
C文献紹介
トイレットペーパーを書いた書籍、論文の紹介
興味につきない話であった。