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関野勉 トイレグッズコレクション 特集その4

講話者 関野 勉*

コーディネーター 地田 修一(日本下水文化研究会会員)

トイレグッズコレクション−43
【世界の変なトイレ】

『Toilets of the World』(2006年にロンドンとニューヨークで発行)の日本語版・『世界の変なトイレ』が2013年に発売された。この本に,新宿のあるビルにかつてあった「台湾屋台」のレストラン(今は閉店)のトイレにあった巨大なオブジェが紹介されている。このほか,INAXの温水洗浄便座や,何でこんな場所にトイレがというようなものも載っている。ちなみに,ドイツの出版社がこの本の原書から12枚の写真を抜粋してカレンダーを作っている。

トイレグッズコレクション−44
【パズルのトイレットペーパー】

 30年ほど前,秋葉原でたたき売られていたもの。トイレットペーパーに手が届かないで困っている欧米の子供を写真に撮りパズルにしたもので,500円で買い求めた。1週間かかって,形と色を見極めて余すことなくピースをはめ込んで組み立てた。日本での似たような様子(取りそこなったトイレットロールをいくら引っ張っても手元にこないと云う)が,元大蔵事務次官が執筆した『ずいひつ大蔵省の便所』に載っている。

トイレグッズコレクション−45
【安楽便器】

 和式便器に長い時間しゃがんで居ると疲れてくるが,疲れさせない器具を大阪のヤマト商会が発売した。このような器具が備え付けてられているのを体験したことも見たこともないので,どんな処に設置したのか,また本当に楽なのか,何とも云えないが,和式便器で昔の人が苦労したことはよく分かる。最近の子供が和式便器を使えないということにも領ける。

トイレグッズコレクション−48
【ミンクリアのポスター】

 静岡の藤枝製紙(株)が昭和58年にニコー製紙(株)を買収し,スルードライヤー方式の製紙機械(アメリカの中古)を導入し,ふわふわしたタッチのニュータイプのトイレットロールを売り出したときのポスターである。当時アメリカではP&G社が販売していた,嵩のある吸湿性の良い紙質の製品である。しかし,価格が高く市場に受け入れられず,2年も経たずに撤退し,その後,(株)花王に買収され今日に至っている。

トイレグッズコレクション−47
【移動式トイレとトイレ小屋のミニチュア】

 右は,ある展示会でもらった移動式トイレのミニチュアである。左は,2007年にモスクワで開かれたワールドトイレットサミットでロシアトイレ協会会長からいただいた移動式トイレの焼き物で,このような汲取りトイレは,まだ下水道が普及していないモスクワ郊外のダーチャ(畑のある別荘)で見られる。

トイレグッズコレクション−48
【便器のプラモデル】

 静岡の(株)アオシマ文化教材社が製造し,(株)マイルストン社が発売している「男子便所」と「洋式便所」のプラモデルのキットである。ともに何個がのパーツを組み立ててつなぐと,公衆便所形式のトイレができあがる。

トイレグッズコレクション−49
【小便小僧の衣装のトランプ】

 ベルギーのブリュセルの小便小僧は600歳以上と云われ,ベルギーの名所となっているが,小便小僧が過去に着ていた衣装を保管している博物館のような施設がブリュセルにある。これは,それらの衣装を着た小便小僧のトランプである。ちなみに,ブルッセルの姉妹都市である埼玉・行田市には3体の小便小僧が贈られている。また,浜松町駅構内と小田原駅前とにある小便小僧は,日本製で兄弟である。

トイレグッズコレクション−50
【東京・三河島水再生センターの絵葉書】

 現在の三河島水再生センターが開設された当時のものと思われる4枚の絵葉書(平面図,ポンプ室,沈殿池,散水濾床)である。建物や設備が少なく広大な空間が広がっており,汚水処分場として運転を始めて(大正11年)間もない頃のものであろう。

トイレグッズコレクション−51
【ミニチュアの御手洗いキット】

 これはミニチュアの御手洗いキットである。四條畷市の(有)製木工房が販売していた。数奇屋作りの日本家屋の,玄関,水屋,囲炉裏,裏庭,床の間,和室,庭園,御手洗いなどがキットになっていた。和式便器,小便器ストール,昔の手洗い器(タンク式),手拭い,スリッパなどが部品として付いている。これらを組み立てていくと,数奇屋風家屋の中にある御手洗いができあがる。

トイレグッズコレクション−52
【虎子のレプリカ】




 韓国・国立扶余博物館に展示してある「虎子(オマル)」の写真(写真−1)を見せて,そのレプリカを信楽焼きで作ってもらった。ただし,形は確かに似ているが,重くて実用にはならなかった。写真−1では上が女性用であるが,レプリカ(写真−2)では右が女性用である。この形のものは,中国の博物館では見掛けなかった。形は異なるが,ヨーロッパにも女性用のオマルがある。

トイレグッズコレクション−53
【真鍮製の男女一対の排泄像】

 マレーシアのクアラルンプール空港の民芸品店で見付けたものである。何年か後に,同空港に立ち寄ったときには探したが見当たらなかった。このような特殊なトイレグッズは見付けたときに買って置かないと,次の機会にと思っても買い逃がすことになりかねない。また同市内のお土産屋さんには,文鎮ならぬ「かりんとう」紛いの形をした「糞鎮」が売られていた。

トイレグッズコレクション−54
【アメリカの有名人物トイレットロール】

写真1

写真2

 レーガン元大統領(写真−1),オハマ現大統領(写真−2の左),クリントン元国務長官(写真−2の右)の顔写真が印刷されているトイレットロールである。私は持っていないが,イラクのフセイン元大統領の顔写真のトイレットロールを見たことがある。クリントン元長官のトイレットロールを夫であるクリントン元大統領が使用したとき,何とコメントするのだろうか。

トイレグッズコレクション−55
【糞型の棒タイ】

 上海万博や北京オリンピック以前のことであるが,中国に招増されたときに同行した仲間がこれと似た棒タイをしていた。「買ったのか」と尋ねたところ,彼の兄が自作したものとのこと。そこで,お願いをして作ってもらった,世界に一個しかない棒タイである。しかも,金色に染められた蝿が糞にとまっている珍品である。

トイレグッズコレクション−55
【1931年頃のアメリカのトイレットロール】

 トイレットロールの芯の上部に金具がはめられている,アメリカ特許No.1.817.897製品である。盗まれないように工夫したものである。日本でも戦後の昭和30年代から50年頃にかけて,二段重ねスタイルのパルプテックス製品が熱海や伊東の温泉ホテルなどでよく見掛けた。アメリカは横並び,日本は上下二段の違いはあるが,同じ考え方に基づいている。

トイレグッズコレクション−57
【昭和18年製のトイレットロール】

 富士市にあった大昭和製紙(株)が生産した,当時の分類で公定価格製品の第12号品である。幅は現在より広い4寸。250尺のクレープ無しのフラットな製品であり,現在では作られていない。当時のトイレットロールの主な使用先は,陸のビルよりも.むしろ海軍の軍艦などではないだろうか。陸上では下水道の普及率が低く(屎尿が肥料としてたいへん大切なものとされていた),未だ「ちり紙」が主に使われていた。

トイレグッズコレクション−58
【イギリスのドールハウス用製品】

 これは,アメリカに行った方からもらった洗面所と洋便器の焼き物である。セットで洋風呂もあったが,大きいので持ち帰るのが難しかったので置いてきてしまったとのこと。私に渡すときにも,洋風呂もあった方がよかったのでは!としきりに言っていた。イギリスでは,模様やデザインがカラフルなドールハウス用の小物がたくさん売られている。イギリスの湖水地方で見掛けた製品は,豪華な絵付けのものは値段が高く,また洗面所,トイレセットのほか鏡やミニトイレットロールも別売りしていた。

トイレグッズコレクション−59
【アメリカの第2次世界大戦時のトイレットペーパー】

 さいたまスーパーアリーナでの骨董市で,馴染みの骨董商より買い求めた,第2次世界大戦中のアメリカ南方軍が使用していたと思われるものである。ターボリン紙(コールタールを塗布した防湿紙。当時は未だポリエリレン袋がなかった)で作った茶色の袋の中に,幅114mm×長さ130mmのクレープ無しのフラットな薄茶色の紙が130枚ほど(35g)が入っていた。1度に何枚使用するかにもよるが,1回/日として1週間ほどはもつのではないか。

トイレグッズコレクション−60
【水道管ゲーム】

 小学校低学年用の水道管ゲームで,何枚かのカードに分かれており,1976年に発売されたもののリバイバル製品である。2〜4人で遊ぶ,カードとスパナを持ち水道管を組み立てていくゲームカードである。見えない地下の部分から,地上に立上がり,台所,洗面所などへと延びる水道管の配管状況を教えてくれる教材である。

トイレグッズコレクション−61
【アメリカの公衆トイレ】

写真−1


写真−2

 写真−1は,『Pop−up Book』に載っていたアメリカの公衆トイレの中と思われる状況である。こんな状況だとすると,公衆トイレに行くに当たって携帯すべき商品が発売されているのも領ける。それは,ビニール手袋,便座シート ウエットティシュ2袋が入った缶入りの「Survival kit」(写真−2)である。中国で製品化され,アメリカで売られている商品である。日本では多分,必要のないものであろう。

※家庭紙研究家
 日本下水文化研究会会員