屎尿・下水研究会

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ごみとトイレの近代誌  絵はがきと新聞広告から読み解く 2016/6 彩流社

山崎 達雄 著





  「ごみとトイレの近代誌 絵はがきと新聞広告から読み解く」
彩流社(定価2200円+税)
 近代の到来は便利さの裏で増加したごみの処理に四苦八苦した時代でもあった。京都・大阪・東京・名古屋等で発行されたごみ焼却施設の絵装書は、9cm×14cmの小さな世界から、ごみ処理技術の進歩と、都市の発展によって追われる焼却場の苦闘の歴史を映し出す。屎尿の処理や排泄スタイルも、近代の衛生事惰の変化により、立小便から座り小便、ポットン便所から水槽・水洗便所、新聞紙、ちり紙、トイレットペーパーから、現代の温水へと大きく変わったが、有料トイレと違警罪、大阪天神祭での共同便所船、更には明治の鬼才、宮武外骨の「滑稽新闇」は、トイレの世界をどう描きだしたのか?  研究者、元行政マン、コレクターである著者が、長年収集してきた当時の絵葉書と新聞広告から、120点余りの多彩な図版を使い、社会風俗や人びとの暮らしの裏面史を解き明かす!


主要目次

I ごみの近代誌
第1章 ごみ焼却施設が絵葉書になった(京都市〉
第2章 時代に翻弄されたごみ焼却施設(京都市)
第3章 木津川塵芥焼却場誕生物語(大阪市)
第4章 大阪のごみ、堺の大浜海水浴場に漂着(大阪市)
第5章 都市の名建築に浮かぶごみ船と今宮塵芥焼却場
第6章 ごみの再資源化をめざして(東京市)
第7章 屎尿浄化装置を併設したごみ焼却施設(名古屋市)
第8車 彩色されたごみ焼却施設(一宮市)
第9章 堆肥、埋立、野焼きからごみ焼却施設の建設へ
第10章 里山に映えるごみ焼却施設(瀬戸市)

U トイレの近代誌
第11章 女性の立小便
第12章 「有料便所」絵葉書と「違式註違条例」、「違警罪」、「警察犯処罰令」
第13章 「滑稽新聞」が描くトイレの世界
第14章 新聞広告に登場した水槽便所
第15章 近代小学校トイレ史
第16章 排便スタイル
第17章 活性汚泥法により、日本で最初に屎尿を処理した都市は
第18章 トイレットペーパーの新聞広告と幻のペーパー